2006年07月24日

異性運の占い方・3

正玄流 四柱推命 乾之巻


引き続き、続きである。

前回までの書き込みで、財星や官星はなくても行運であれば御利益はある、でもあればいいってものでもない、と書いた。その際に一人の男性の命式をあげて、財星運にトラブルに見舞われたことに触れ、四柱推命はそんなことは先刻承知、みたいなことを書いて終わった。

なんで先刻承知なのか。それはそもそも四柱推命は何を吉として何を凶とする占いなのかということを考えてみればよい。まあ、考えなくてもいいんだけど、簡単にいえば四柱推命というのは、生年月日時で表される4つの干支の五行(木火土金水)のバランスが取れているのを吉、どっかしらに偏っているのを凶とする占いなのである。つまり、どんなにほしい星(財星とか官星とか)があっても、それが全体のバランスを欠くようでは駄目なんである。お金に例えれば、赤字経営もだめだけど、黒字経営もよろしくないという感じですかね。少ないところは補い、多いところは放出する、そういうのを理想の形とするわけである。

さて。最初から例にあげているこの命式。

丙 庚 壬 乙
戌 子 午 巳
   (丁)

こいつの経営状態(?)はどうなんでありましょうか。
これも詳細にやると難しいし、何冊も本が書けちゃうし、流派によって評価方法も違うし、秘伝もあるし、ということでここでは簡便法を紹介する。これで勘弁、というオヤジギャグも洩れなく付いています(笑)

前から何気に使っている「通変星」ですが、これには10種類ありますが、大きく分ければ2種類に類別できます。それは日干を強くするものと弱くするもので、次のような感じになります。上で五行のバランス、と書きましたが、この強弱のバランスが取れていることも大事で、これが吉凶判断の基準のひとつになります。

日干を強くするもの:比肩、劫財、印綬、偏印
日干を弱くするもの:食神、傷官、正財、偏財、正官、偏官

この分類に従って先ほどの命式はどうなっているかをチェックしてみましょう。話を単純にするために蔵干は使わずに、純粋に干支の五行で考えます。

丙→偏官、壬→食神、乙→正財、戌→偏印、子→傷官、午→正官、巳→偏官

強くするもの:戌
弱くするもの:丙、壬、乙、子、午、巳

圧倒的に弱くするものが多いので、この命式は強くすることを心がけねばなりません。これを「身弱」といいます。すなわち、比肩星や劫財星、偏印星や印綬星は
この命式には吉だけど、他の星は凶だということです。異性運という観点で見ると、この命式には財星や官星は巡ってくると凶になるのです。

この命式のように、強弱の比率がかけ離れていると吉に持って行くのはなかなか大変そうです。ですが実際には干支相互の働きに特殊なものがあって、この勢力バランスというのはそれなりに補正されます。ここに書いたのはちょっと荒っぽい見方なのです。ですが、ざっとみるにはこれでも十分でしょう。

さて、前の書き込みに戻って、某タレントの命式で、彼が凶事に巡った理由がわかったでしょうか。

今回はこれまでです。それではまたー。

P.S. 最初に紹介してある本は四柱推命の本としては特殊(独自)ですが、通変星の説明の部分は具体的で参考になると思いますので、本屋などで見かけたら読んでみるのもいいのではないでしょうか。








m_tomei0208 at 22:52│Comments(2)TrackBack(0)clip!占い 

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この記事へのコメント

1. Posted by 黒姫   2006年07月24日 23:35
お忙しい中早速のUPありがとうございます。
身強・身弱など大変勉強になりました。
プレッシャーをかけるつもりではないですが、とても分かりやすくて楽しみにしています。
またよろしくお願いします。
2. Posted by すもも   2006年07月25日 22:20
続きを早速書いて下さり、ありがとうございます。

余り面白いので、つい、早く書いて下さいとお願いしてしまい、プレッシャーをお掛けしてしまい、申し訳ありませんでした。

それもこれも、楽しく判りやすいお話ゆえ、だと思います。

急かす来は毛頭御座いませんが、次回のお話を、楽しみにしています。では、失礼致します。

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